朝、いつもの時間、通勤の車。
時刻は6時50分。


いつも聞いてるラジオから
いつもならカトリックのお話が10分間ある。


僕は何気に毎朝、楽しみしているんだ。
今日はどんなお話なんだろう。


「おはようございます。坪井 ことみです。
今日は残念なお知らせがあります。


今日で世界が終わります。
世界が終わってもどうかあなたに神のご加護がありますように。


では、さようなら。」


おいおい、なんの冗談だ
エイプリルフールか?


いやいや7月だぜ
しかも宗教番組で?


僕は車をいつものコンビニに止めた
車からコンビニの店内を覗くと


いつもと変わりない風景。
どうなってんだ?


とりあえず7時のニュースを聴こう
「おはようございます。7時のニュースです。


突然ですが、みなさんたった今
世界が終わることが発表されました。


あと5時間、昼の12時で世界は終わります。
どうかみなさん ご無事でお過ごしください。


では、私はこれで。」
その後、一切のラジオ放送は流れなくなった。。。


どうなってんだ。。。。
意味わかんねなあ。



僕はコンビニの店内に入ってトイレに行こうとした時、


レジに並んでいた30歳くらいの男が
レジの20代の女の店員をいきなり殴った。


「うぎゃあああ!」と
女子店員は聞いたことのない声を上げた


殴った男は女子店員に馬乗りになり
顔を何発も殴った


店内には僕のほかには誰もいなかった
「おいおい、冗談だろ」僕はつぶやいた


「やめろよ!何してんだ?」
「うるせーよ、どうせ世界は終わるだろ?」


「だったら殴っても関係ねえだろ」
意味わかんね


とりあえず、僕はレジの横に売っていたビニール傘で
その男を差した


「何すんだよ」といいながら男は呻きながら店内から
逃げていった。


「大丈夫ですか?」
「何とか。大丈夫です」


女子店員の唇と鼻から血が出ていた
僕は売り物のティッシュを掴んで強引にあけて彼女に渡した


「ありがとう。でも売り物ですけど・・・・。」
「そういう場合じゃねえだろ」


「何があったんですか?」
「世界が終わるだとよ、逃げるぞ、ほら」


「え?でも仕事が。。。」
「仕事もくそもねえ、あと5時間でこの世は終わるんだ」


「ともかく逃げるぞ、ここは危ない」
「でもテンチョウに電話しなきゃ」


「いいから逃げるぞ」
僕は女子店員の手を引いてムーブに乗り込みエンジンをかけた


「どこへ行くのですか?」
「知らねえよ、この世の果てだろ」


車の時計に目をやると7時40分だった。
「ちっ。あと4時間20分か」


とりあえず、僕らは南へ向かうことにした。
世界の中心へ行かなければ。


そう僕の心がつぶやいた。


続く。